ひと言感想

今回は話が動いた分、不満点も多い。
期待はしていなかったけど、キラたちの行動は前回と全く同じく停戦を呼び掛け、歯向かえば強制武装解除か。大局的に戦争終結に役立っていないのはもちろん、局所的に見てもいたずらに戦闘を長引かせて戦死者を増やしているだけなのに、これで何とかなると思っているのだから度し難い。
命令絶対を唱える(軍人なら当たり前だが)オーブ兵の死に様を見て、カガリも戦場に出張って「戦いをやめろ」って言っても意味がないことをいい加減に悟り、オーブに戻って何かやってくれるのだろうか。というか、やってくれ。
フリーダムvsセイバーは、キラが種弾け状態に対してアスランが覚悟未完了だったのでセイバー瞬殺。当然の結果なのだが、高性能のはずのセイバーが1回も活躍シーンなしでの大破は、扱いのあまりの不遇さに泣けてくる。
トダカ一佐がタケミカヅチを前に出したのは、戦いたくないからタケミカヅチを意図的に沈めさせてオーブ軍の継戦能力を無くそうとしたようにしか見えない。それに巻き込まれて死んでいったオーブ兵には実にいい迷惑である。その上、アークエンジェルへの加勢までそそのかしているし。どさくさ紛れにやりたい放題ですな。
今回の話を見ていて、本作品および前作に対しての不満の根本的な原因は、戦争という極限状況に置かれながら半端な覚悟しかできないキャラが少なくなく、しかもそういうのに限って戦争を左右するほどの影響力を持っているため、余計に状況を混乱させているところにあるような気がしてきた。それなので、キラが確固たる決意でセイバーを撃墜したのは、決意の方向性が間違っていようとも個人的には評価している。