5/13 聖地巡礼旅行記 その4(完結編)


キョンらが通う学校への通学路。W-ZERO3はバッテリーが危険な状態で、正しい道順の下調べも不十分だったので、勘を頼りに北高を目指す。ただ、その勘が全く当てにならないことが後に判明するのだが。


踊り場に椅子のある階段。短大生っぽい女性がいたので、もしやと思ってその人が移動した方向を探ってみたら発見。この程度の長さの階段で何故踊り場にベンチがあるのかは理解しがたい。
ここからの道程が、以下に勘が当てにならないかの実証実験であり、地獄のようであった。階段を上って右折すると交差点に辿り着く。この交差点を左折するのが正解なのだが、『通学路は坂道』というイメージがあったので、最もきつい坂道である直進を選択してしまった。
この坂道がまた半端ではなかった。分かる人は分かるたとえだが、F沢居住のマンションに通ずる坂道が延々と続く急な坂で、坂を下りるのにも濡れた路面で足を滑らせないよう気をつける必要があるほどである。この周辺を数十分うろつき回り、記憶にある風景が全く現れなかったので諦めて引き返すことにした。

諦めて引き返す途中、交差点と階段の間の電信柱に通学路の途中にある短大の道順を示す看板を発見。正しい道順を見つけたと思い気力を回復。再び北高を目指す。しかし、その看板は罠だった。その看板には『後方交差点右折』とあるのだが、『振り返って交差点に進み右折』ではなく『看板を見る、即ち交差点を背にした状態で右側の方向に交差点を曲がる』が正しい解釈だったのだ。そんな正解から逆算でもしない限り導き出せない解釈に辿り着くはずもなく、交差点を右折して間違った方向に進み始めた。
この時もまた記憶にある風景が全く現れず不安になっていたのだが、途中で地図を発見。幸いにして5分程度で道を間違ったことに気付く。しかも、通学路の途中にある短大への正しい道順も判明して再び気力を取り戻す。
交差点まで戻り、そのまま直進すれば良かったのだが、地図を読み違えてしまったため左折、即ち階段を上って左折した道を進んでしまった。これもまた記憶にある風景が全く現れなかったが、緩い下り坂で楽だったのもあり延々と下っていき、線路沿いの道路に合流してようやく間違いだと気付いて引き返す。
散々道を間違え続けて精も根も尽きかけ、さらに時間もなくなってきたので諦めようかと思ったが、残された道は間違いなく正解であり、せっかくここまで来たので時間が許す限り北高への道を進むことにする。

例の交差点を左折し、しばらく進むと交通量の多い上り坂との丁字路に突き当たる。この上り坂には『速度落とせ』の文字が道路に書かれていたので正しい道順だと確信し、ようやく安心する。


甲陽学院高の正門に至る道の辺りでまた正しい道順か確信が持てなくなり、適当に周辺を移動し、最終的に時間切れになったので引き返すこととした。後日、Google Mapsでその日の道筋を辿ってみると、北高には辿り着いていたので目的は達していたようだ。

今回の経験から十分な下調べ、紙の地図もしくは十分な量のモバイル機器のバッテリーは最低限必要。そして、ネットでよく見かける、作品で使われている場面と同じアングルの写真を撮影するには動画を持ち運べるようにする必要はあるし、携帯やPDAのカメラでは撮影には力不足なのでデジカメも必須と、少なくない金と労力が必要なはず。それなので、聖地を巡礼してその結果をしっかりと公開している人々には、尊敬とまではいかないまでもそれなりに敬意を払うべきだなと思った。
Kanonに対しての思い入れは強いし、自分にしては珍しく放送開始前からかなり期待しているが、涼宮ハルヒの憂鬱に対しては、強い興味はあるし面白い部類の作品と位置付けているが、原作未読者を突き放した演出と信者の何でもかんでも持ち上げる様を見ているので、好きな作品とは言えない。そのため、今回の聖地巡礼は正直言ってそんなに楽しいものではなかった。それなので、強い思い入れのある作品でもない限り巡礼はするものではないとも思った。初音島*1や海鳴市*2のモデルが分かれば喜び勇んでいくのだが。