偉い人のお言葉は正しいとは限らない

昭和天皇靖国神社A級戦犯合祀に不快感を抱いていた」から「A級戦犯分祀せよ」という論の展開は、前提条件として昭和天皇に権限があるかこの問題に高い見識を持つのでなければ成り立たないの。しかし、そんな権限はなく*1、この問題に高い見識を持っているというのも聞いたことがない*2ので、先の論の展開は成り立たない。それでも、昭和天皇の不快感がA級戦犯分祀を後押しするのだから不思議なものだ。政治家は分かってやっているのだろうけど、昭和天皇の不快感により分祀賛成に傾いた人は、不快感を表明したのが別の人だった場合を考えてみた考えてみた方がいい。
まあ、この発言自体真偽が定かでないし、真実だったとしても前後の文脈でいかようにも解釈できるので、せめて詳細が明らかになってからこの発言について考えるのが筋だと思うがね。

*1:そもそも故人だし。

*2:その逆も聞いたことはない。