ひとこと感想

22話なのに画面にはPHASE-21と表示されたり、バンクのミスでインパルスが一瞬ストライクになったり、制作状況はかなり大変なようだ。
フリーダムという刃物を持った気違いことキラ・ヤマトが戦闘に介入。目指す理想はあるが実現方法が分からず、でも何もしないわけにはいかないので今の自分にできる事をやっているのだろうが、両軍の戦力を削いだところで理想に近付けるはずもなく、ただ場を乱すだけの自己満足にしか見えないのが何とも…。

あまりに景気よく重要キャラが消滅していくので「最後に全員復活でハッピーエンド」という想像が頭から離れず、どうにも楽しく見る事ができない。また、後半のHiME同士の戦いになってから肩透かしの展開*1が多いのも楽しく見る事のできない原因である。

ストーリー主体の展開に切り替わった16話以降は本放送時の1回*2しか見ていなかったので、長期休暇のこの機会に見直してみた。
本放送時はあまり気にならなかったが、主人公である朝倉純一って音夢、さくらとの三角関係の解決について何もしていないのな。義兄妹および男女の一線を越えたのは音夢の方から行動した結果だし、さくらが純一を諦められたのはさくらの心の暗部を知っても純一が好きでいてくれたからだが、純一のその想いは自発的なもので努力した訳ではない。女性キャラを魅力的に描写するのが主たる目的の作品だし、男性キャラを魅力的に描写しても売り上げには直結しなさそうなので仕方がないのだろう。でも、好きな作品なのでどうも高望みをしてしまう。

*1:具体的には(1)碧vs二三が戦闘開始直前で話が終わり、翌週の話のアバンタイトルですでに決着がついていた、(2)命vs二三が戦闘シーンなしで決着、(3)当事者同士で決着すべき舞衣vs詩帆が命の乱入で決着、等々。

*2:正確には頼子さんが話しに大きく関わる21話、頼子さんとのお別れの22話は数回見直している。