ひと言感想

祖国を捨ててキラ一行に合流してみれば「何をどうしたらいいのか、分からない」と言われてしまったアマギ一尉には同情を禁じ得ません。
シンがまた自分勝手な理由で行動を起こし、ステラを連合に帰してしまうお話なのだが、それほど悪い印象がない。むしろ、出来が良い方ではないかとすら思っている。何故かと聞かれても説明ができないのが残念だが、そう感じたのは確かなのでそう書いておく。
ただ、増長からくるシンの暴言や、生きることについて特別な想いを持つためかシンを手助けするレイの行動は、前振りがなくて唐突なため、今回の話から浮いているように感じる。

散々言われ尽くしているけど、第5話のサブタイトル「親の遺産を受け継いで一人暮らしをしている思春期真っ只中の少年が世間の眼が届かないのをいいことに広大な屋敷にいたいけな少女を囲って欲望の赴くままに自分の趣味の世界を作って奉仕させているという噂」があまりにタイムリーすぎ。
前話ではキャラの動きに手抜き感がありありとしていて今一だったのが、それが無くなるだけで随分と面白くなるものだ。

  • MONSTER #54

この作品におけるMONSTERとはヨハンの事なのだが、神秘性の強さが目立つためか怪物と言うよりは神とか悪魔の方が似合っているように思う。
むしろ、神出鬼没の殺し屋で登場するたびに肩書きが違う(今回は弁護士、前回はカウンセリングを受けている患者の旦那。他にも色々)ロベルトの方が怪物というイメージがぴったりくる。逃げる目標を追いかけるのに、余裕のある表情でゆっくり追いかけるところなどいかにも恐怖映画っぽいし。