ひと言感想

この話を救いのあるもの、希望があるものにするために「怪獣使いと少年」の結末(少年は地球に愛想を尽かし、メイツ星に行くために円盤を探している)を逆にしたようにしか見えず、それ自体は過去の名作を汚したように思える。しかも、メイツ星人ビオも交渉に来たと言いつつ復讐する気満々だったり、あっさり憎しみをなくしたりとこのお話自体もまとまりがなく今一。また、ビオは途中で人間の姿に変身したが、子供たちに助けてもらうには異形であるメイツ星人の姿では駄目だというのも疑問。実に余計な続編であった。

晴彦が莉子を好きなのは亡き母の面影を重ねているかと思わせて、それは曖昧な願いを勝手な解釈で叶えてしまう偽Giftが霧乃の幼かった頃に戻りたいとの願いを叶えたためと判明するも、視聴者的には霧乃の願いは別なのではないかと思わせる展開が面白い。作画が微妙にへたれていたが、展開面で面白いとあまり気にならないものだ。

前回と合わせた2話の話としては綺麗に終わったとは思うが、ワームの組織のトップクラスとして登場したキャラの最後としては、伏線投げっぱなしのひどい最後とも言える。それと、矢車・影山の二人組の扱いを完全に持て余しているようなのが何とも。